就労支援セミナーいろいろ

こんにちは。理事長です。

今日はキャリアカウンセラーとして書いてみました。

 

今、就労支援のセミナーを週３回受け持たせていただいています。

毎回同じ受講生さんのところもあれば毎回違う方が参加されるところもあります。

ですので、内容も進め具合もそれぞれ違っています。

 

当然ですが、すべての人が決して同じではないので、とても難しい仕事です。

落ち込むことも多いですし、様々な背景を背負った方々の前に私が立って話していていいのかしら？と考えることも度々です。

けれども、参加して下さった方の表情や姿勢の変化を見ていると「辞められないなあこの仕事」と思ってしまうのです。

 

今日は、キャリアカウンセラーって何？就労支援セミナーって何？と思っている方に少しだけご紹介したいと思います。

 

就労支援セミナーと一口に言っても、いろいろな話題があります。

 

・自己分析をして、自分の強みや弱みを知ることから自分の方向性を探る内容

 

・経験の洗い出しをして、その経験が「どんな業界」の「どんな職種」の「どんな業務」の場面で役に立てるのかを考えること。ここでいう経験は職業経験だけでなくて良いのです。人生の様々な経験が仕事にも【移転】できますから。

 

・そもそも自分自身の興味関心がどこにあるのか、自分の手放したくない価値観とは何？と考えること。

 

・自分の分析が済んだら、それを【言葉】にして表す練習もします。これは履歴書や職務経歴書を書く時や面接のために欠かせないことです。

 

・もちろん具体的な面接練習をして立ち居振る舞いの確認も必要です。

 

・会社や仕事の目的っていったいなんなのだろう？という疑問をもって自分なりに考えていただく時間を持つこと。

 

・会社で求められるビジネスマナーと敬語の基本。

 

これらの内容は、就活っぽくて聞いたことがあるかもしれませんね。

これら以外にも、【心の持ち方】についての回もあります。

 

緊張が強かったり、失敗を引きずってしまうせいでパフォーマンスが上がらないという負のスパイラルに陥ってしまう方も少なくないからです。

 

例えば、

・対人関係に強い緊張を感じてしまう方への心の持ち方の話。

 

・姿勢と挨拶を練習することで相手からの印象だけでなく自分自身の意識と視野が変わってくること。

 

・日常のちょっとした幸せに気付くことや言葉の使い方で、良い状況を引き寄せることができること。

 

・イライラや怒りに対する対応について

等々

 

すべて、できるだけ体感していただけるような工夫を考えます。「あれ？」と自分自身に起こる変化を感じていただきたいなあと考えているのです。

学校の勉強や誰かから言い聞かせられるような内容であれば、つまらないですものね。

 

私は子どもの頃から「言われてできるなら苦労しないよなあ」と思うことが多いような気がしていました。

大人になった今、「やっぱり世の中、頭で考えるより体感した後のほうが得るものは多い！」と思っています。その意味で社会は学校よりも自由に成長できるような気がするのです。

 

人は生まれながらに様々なタイプの人がいる上に、育つ環境も得てきた経験も本当に様々です。

だから、社会に出てから出来る事や躓くことが人と違っていて当たり前だと思うのです。

「スタートラインが凸凹して見えるのも仕方がないかな、でも社会に出てしまえば自分の中の力を育てるのも自分自身だ」というつもりで頑張ると、いろいろな事が良い方向へ向かいはじめるものです。

 

ところで、「不登校でした」という方の中にも、大人とのコミュニケーションはとてもスムーズで素晴らしい方もいます。

また、「極度の対人不安です」という方でも、ものすごく物づくりの才能のある方もいます。

できないことにとらわれるよりも、それぞれの方の持っている素晴らしい力をどう使ってこれからの人生を楽しむのかなって考えるととても嬉しくなります。

 

こんなことを書くと、「自分は不登校で極度の対人不安ですが、何も才能が有りません」なんて思う方がいるかも知れませんね。

そういう方ほど、大丈夫です。必ずあります才能！

なぜかというとですね。

何かが極端に苦手という人にはね、必ず【苦手能力】があるからです。

【苦手能力】って？これは私の造語ですが(笑)

 

たぶん神様がね、それを使いなさいって送ってくれたものなんですよ。見つけてみてくださいね。

by 篠扶