こんにちは。
今日もプログラミングの話題です。
今月はエクセルVBA講座で日商プログラミング検定STANDARDレベルのサンプル問題を解説しています。
(※日商は日本商工会議所の略)
日商プログラミング検定は、ENTRY、BASIC、STANDARD、EXPERTという4つのレベルにわかれています。
どんな内容かというと
ENTRYレベルは命令をブロックをつなげて現わすビジュアルプログラミングという形式です。多くの小中学生対象のプログラミング教室で教えているものです。
BASICレベルはコンピュータとプログラミングの基本的な知識問題のみで、
STANDARDレベルから、プログラミング言語を使った知識問題と実技問題が出題されます。
言語は現在よく使われているJava、C言語、VBA、Pythonの4種類に対応しています。
ちなみに最上級のEXPERTレベルに合格すると、「IT企業における人材育成、採用要件で活用」できると日商のHPで謳われております。
で、
STANDARDレベルのサンプル問題を解いてみて感じたことは、「理系の発想やなあ~」でした(笑)。
知識問題は基礎的なことを学んで、知っていれば解ける問題です。
ところが実技の問題になると、素数や約数と言った考え方が出てきたりして中高生の数学の教材とのつながりがうかがえます。
私はもともとCOBOLという事務系処理に使われる言語でプログラマーをしていました。
この言語は文系の私でも「面白い!」と思えるものでしたので、「プログラミング=理系」という考え方は全くないのですが、中学高校から数学的・理科的な考え方をプログラミングと共に学べるということは、子どもたちの興味の分野を広げるきっかけにもできるんだろうなあと考えたりしています。
大人になって仕事の場面で必要という理由でプログラミングを学ぶ場合には、もっと違うアプローチの方がとっつきやすいかもしれません。
といっても、基本を知らないままいきなり実務的なコードに取り組むと、無駄に時間をかけてしまって結局お手上げ!ということもにもなりかねないので、短くて基本的なコードをたくさん書いて実行してみるのが良いと思います。
また、IT技術者を目指してプログラミングを学ぶのであれば、分野によって身につけるべき言語や知識が変わってきますので、どの分野に興味があるのかに焦点を当ててから学び始めることをお勧めします。
大人のプログラミングと違って、子どもたちの学校教育の場面で注目されているプログラミングというのは、以前からお伝えしていたように、論理的思考能力や問題解決力を目的としたものです。
ですので、先ほどの日商のプログラミング検定のような数学的な思考力やデータ分析力を問う問題が中心になっているのだと思われます。
でもですね、思うんです。
せっかくなので3Dグラフィックやメディア関連に結び付けられるようなデザイン系のプログラミング教材が子どもの教育場面にもあればいいのになあって。
今でもそういった教材はいくつかあるようですが、実際に教育に結び付けて普及するには教育の専門家とデザインやメディアの専門家の方たちの知恵と予算が必要なのでしょうね。
by 篠扶
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