突然ですが質問です。
ある期間、宇宙ですごしたワインの味は、地球上に置いてあったものと同じでしょうか、違うでしょうか?
あなたは、どう思いますか?
ワインの専門家と科学者が、それにこたえてくれますよ。
今回も、BBC learning EnglishのNews Reviewの動画の内容を
日本語にざっくり要約して、多少注釈をつけてみます。
これを読み終わった後に、動画を聞いてみてくださいね。
読む前と、読んだ後の聞こえ方の違いを比べてみるのもいいかもしれませんね。
動画はいちばん下に貼っておきます。
今回は、地球上でもっともレアなワインのお話です。
レアってどうレアなんでしょうね?
珍しい葡萄で作ったワイン?
もっとも古いワイン???
いえいえ、違うんです。
今回のトピックは、宇宙を旅してきたワイン、実は・・・・というお話です。
宇宙(out into space)で400日以上過ごしたワインは・・・
どうだったとおもいますか????
なんと見た目も味も変化していたそうです。
科学者たち(scientists)は、12本ものなかなか高価な(fine)ワイン(シャトー ペトリュス)を宇宙に送り出しました。
国際宇宙ステーション(インターナショナル・スペース・ステーション)のなかで12か月間過ごした後
科学者たちが地球に帰還したワインを調べたところ、ワインの味がよりよくなった!んです。
風味(flavours)が成熟(matured)してたらしいんですよ。地球に同じ時間だけ置いていたものよりも、早く熟成していました。
不思議なものですね~~。
科学者たちは、どんな要素がこの結果、地球上にあるワインより早く熟成しておいしくなったのか)を見つけ出したい、と言っているそうです。
今日のキーワードは
‘top-notch’
‘savour’(英国英語表記 米国はsavor)
‘poring over’
です。
Chateau Petrus: does a case of top-notch Bordeaux really taste different after being in Space?
(シャトー ペトリュス:1ケースの1流のボルドーは宇宙に行った後味がかわる?)
というユーロニュースのヘッドラインからです。
‘top-notch’ は、素晴らしい品質、という意味です。
二つの形容詞が合わさったものですね。
topはもちろん、トップ、いちばんという意味。
notchは、ちいさい刻み目、みたいな意味です。
これが、ワインとどう関係してくるんでしょう?
子ども(kids)の背の高さをドアフレームとかに刻んだりしましたよね?(日本だと柱ですね)年々高く(higher and higher)なっていきましたよね。
あの刻んだマークみたいなものをノッチ、と言います。
そして、トップノッチとは、その一番高い(the highest level)刻み目です。
それで、top-notch.
トップノッチ、この表現は、実はちゃんとしたところ(formal)で使う言葉ではありません。
政府の公式文書の中にかかれていたりはしないのです。
研究者のレポートとかにも出てきません。
主に会話としての英語(spoken English)の中に使われる言葉です。
top-notch wine最高のワイン
top-notch supporting performance最高のスポーツパフォーマンス
top-notch food最高の料理
のように使います
お値段も安くて品質が良いもの(cheap and cheerful)を買うのもいいですが
キャサリンにとってのトップノッチはなんですか?とトムが質問していました。
キャサリンは、長年(over years)安い掃除機(vacuum cleaner)にたくさん無駄(waste)にお金を費やしてしまったそうですが
あるとき
もういい!!(That’s enough!)
と思って、トップノッチ(最高級の)掃除機を買ったそうです(笑)
使ってみて大満足なんだそうですよ。
カメラアングルが違っていたら、キャサリンちの床が
どれだけチリ一つない完璧な(spotless)状態なのかを見ることができたのにね(笑)
二つ目のヘッドラインは
Experts savour £4,000 bottle of wine that spent a year in space and reveal that it tastes like.
(専門家たちは、4000ポンド(約62万円)の、宇宙で1年間過ごしたワインが、どのような味なのかを、ゆっくりじっくり味わいました)
savour英国スペル、米国式はsavor
このsavorという単語
日本語にはなかなか一言で訳せる言葉はありません。
でも、すごく状況はよくわかるんですよ。
「おいしいからゆっくり味わうために時間をかけて食べる」
がsavour
面白いですよね。savourというこんな短い単語に、日本語に訳すとこんなに長いたくさんの意味が入ってるんです。
savourという単語は、また見た感じからしてflavour(フレーバー)と似てますよね。
一緒に覚えていると便利そうです。
食べ物のお話の時には、どっちの単語も出てきそうですもんね。
‘savour the flavour’のように使うこともできます
「そのフレーバーがおいしいので、わざとゆっくりかけてじっくり味わう」みたいにね。
めっちゃお腹がすいてて、とにかくお腹に何か入れたい!って時には、安くても何でもいいから掴んじゃってムシャムシャ食べますよね。
そんなときにはsavourはできないんです。
でも高級レストランで高級な料理を食べるとか、
めちゃめちゃ時間かけて作った料理とか食べるときは
早く食べてしまうのがもったいないから、savourして、じっくりゆっくり味わう。
このように、主に食べ物に使う動詞なのですが
食べ物を食べるとき以外にも使えるんです。
とてもレアで貴重なもの、こと、大事にしたいもの、ことはsavourすることができます。
たとえば、とっても大好きなバンドのコンサートに行って、楽しくって
でも、コンサートが終わりに近づくと、ちょっと寂しくなりますよね。
だから、もう1秒1秒(every single second)をその瞬間をじっくり一生懸命に味わおうとする、それがその瞬間をsavourしている、と言えます。
どうですか?
savourのいみ、イメージできてきた気がしませんか?
あなたは最近、なにをsavourしましたか?
ロックダウンが解けて、家族や大好きな人たちとまた会えたらその時間をsavourするんでしょうね♪
最後のヘッドラインはマイアミのCBSから。
Scientists Pouring Over Results Of Experiment To Blast Wine Into Space.
(科学者たちは、宇宙へと飛ばしたワインの実験結果を、じっくり調べています)
pouring のところのスペルは本当はporingが正しいのですが、意図的に個のヘッドラインはスペルを間違えています。
なぜそうしているかは、この後わかりますよ。
三つ目のキーワードは
poring over じっくり、細部まで詳細に調べること、です。
スペルをじっくり見てみてください。。
ヘッドラインにはPouring Over
キーワードは Poring over
ヘッドラインには uが入ってますね?気が付きましたか?
このuのないほうの
Poring overは、「ゆっくりじっくり注意深く細かいところまで何かを調べる」という意味です。
pore overが進行形になってPoring overになってます。
なので、この記事の場合は宇宙で時間を過ごしたワインの味がどう違うのか、ゆっくり時間をかけて注意深く丹念に調べた、という意味です。
明日に試験を控えてる人は、前夜にノートを隅々までじっくり読み込む(pore over)でしょうし
刑事さん(detectives)は犯罪(criminal case)じっくり丹念に調べ上げ(pore over)ますね。
全ての証拠(evidence)は重要ですもんね。
では、ヘッドラインのuが入っているPouring Overはスペルミスなんでしょうか?
いえいえ違うんです。これはわざと(deliberate)なんですよー
このニュースはワインについてでしたね。ワインは液体(liquid)
液体をボトルからグラスに注ぐとき、この注ぐという動詞がpourなんです。
なのでこれはジャーナリストの言葉遊びなんですね。
注ぐのpour overとかけているシャレ(pun)なんです。
さてさて
この動画の代替の意味は分かっていただけましたかね?
ては、英語で聞いてみて下さい。
いくつか単語が聞こえるといいなぁ。
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