あなたはAmazonなしに生活できますか?
私は多分、キビシイです。無理だとは言いませんが、とても不便。
コロナ禍で第1波のとき、街中が店を閉じたあの時、もしAmazonがなかったら、きっともっと不安だったことでしょう。
今日は、そんなAmazonのジェフ・ベゾスさんのお話です。
テレビも地上波を見るということはほぼなくなってAmazonプライムビデオばかりだし
そういえば、いまだって「アレクサ、集中できる音楽をかけて」って言ってからこのブログを書いています。
Amazonのサイトを開いてみると、なんと創業は1995年となっています。
つい最近じゃないですか。(20年前がつい最近に感じるお年頃)
それまでAmazonなしに生きてたんだ、自分、と思うと、びっくりします。
というくらい、どっぷりAmazonに依存した生活を送っている私ですが、
その創業者の名前は、わりと最近まで意識したことはなかったです。
これを読んでくれている方の中にも、「Amazonは使うけど、別に創業者のこととか意識したことはないわ」という方も多いでしょう。もしかしたら名前すら知らない方も多いかもしれません。
Amazonの創業者は、ジェフ・ベゾスさんという方です。
ベゾスさんが母校のプリンストン大学の卒業生に送るスピーチがなかなかよかったので貼っておきます。
(大丈夫、日本語字幕付きです(笑))
人生は「選択」。
あなたの人生はあなたの「選択」でできている、というお話です。
ベゾスが小さかったころ、おじいちゃん、おばあちゃんの住むテキサスの農場でよく過ごしていたそうです。
おじいちゃん、おばあちゃんが大好きな子どもだったそうです。
おばあちゃんは喫煙者で、ベゾス少年はそれが嫌だったそうなんです。
そのころちょうど、テレビコマーシャルで「煙草を一口すうと2分寿命が縮む」というのをやっていたそうです。
当時から賢かったベゾス少年は、おばあちゃんが1日にタバコを吸う本数を観察し、1本吸うのに何口吸い込むのかを数え、
「おばあちゃん! たばこを一口吸うごとに2分寿命が縮まるんだ! つまりおばあちゃんの寿命は9年も縮まっていることになるんだよ!」
と言ったそうです。
その時ベゾス少年は心の中で、「そんな難しい計算ができるんだね、すごいね」と褒められることを期待していたそうです。
しかし、褒められるどころか、おばあさんはその場で泣き出してしまったそうです。
そして、知的で物静かだったおじいさんは車を停め、降りてベゾス少年にこう言ったそうです。
「いつかお前にもわかるだろう、賢い人になるより優しい人になるほうが難しいんだよ」と。
このエピソードの続きが、先ほど貼った動画でした。
賢くあるのは簡単だ、しかし一番意味があるのは、自分が選んだものだ、と。
思えば、Amazonは最初は本屋さんでしたよね。
ほんの5~6年くらい前までは、私に認識もAmazonはネットで本を買うためのもの、でした。
そう、「インターネット本屋さん」だったはず・・ですよね。
ベゾスがAmazonを立ち上げたときも、「インターネットの本屋さん」を作ったんです。
Amazon立ちあげのまえに、彼は既にいわゆる「いい仕事」にはついていました。
しかし、仕事の中でインターネットの急成長を知った彼は、インターネットを使ったビジネスに「挑戦」したくなりました。それも彼の「選択」
その後の快進撃は、語るまでもありません。
コロナ禍にあって、GAFAMの中でも頭一つとびぬけたのがAmazon。
いまや、私たちの生活をつかさどるOSのような働きをするのではないか、という兆しさえ見せています。
ベゾスさんは、今年の2月にAmazonのCEOを退任しました。
近年立ち上げた別のベンチャーに集中することを「選択」しました。
その、別のベンチャーというのが、宇宙事業の「ブルーオリジン」
そして、環境保護基金の「ベゾス・アースファンド」
「科学者、活動家、NGOなど、地球環境の維持と保護に本当に役立つ可能性があるならどんな活動でも」支援する、と言っているそうです。
彼の投じた資金は、環境分野への投資として過去に例がない金額なのだそうで、既存の研究チームや組織にとっては使い切れないほどの莫大な金額なのだそうですよ。
Amazonの起こした革命は、私たちの生活をガラッと変えました。
圧倒的に便利な方向へ、です。
しかし、ある小売業界には壊滅的ダメージを与えたのも事実です。
町の書店の数はあきらかに激減しましたし、
人々は近所の小売店で同じものが買えるものでも、価格を比較した結果Amazonで買ったり、または持ち帰るのが手間な大きさのものはAmazonで買うことを選択します。
便利だけど、あきらかに、街のリアル店舗を圧迫し続けている。
このような市場競争のルールが根底から破壊され、既存企業のシェアが奪われるほど革新的なイノベーションを「破壊的イノベーション」というのだそうです。
別に「破壊的イノベーション」を起こしたのはAmazonだけではありません。
たとえば、スマホ。
いまや、スマホなしの生活など想像するだけでゾッとしますが、スマホの台頭で我々の家の中からなくなったもの・・固定電話はもちろん、紙の辞書、紙の地図、デジタルカメラなどなど、たくさんありますよね。それらのメーカーだけでなく、そこに部品・材料を提供していた業界にも大打撃でした。
素晴らしい革命の陰には、焦土となる既存産業があるのです。
色んな既存のものをぶち壊しながら、世界の小売を掌握しつつあると言っても過言ではないAmazon。
ほんの20数年で、ガレージから始めたビジネスが私たちの生活を一変させたAmazon。
そのAmazon帝国を作り上げたベゾスが、
そこを引退し次に「選択」したのが、地球環境と宇宙事業、なのです。
「世界」の次に「地球」さらには「宇宙」を手に入れようとしているのか、ベゾス・・というのが私の感想です。
名前すら知らなかったけど、実は私たちの暮らしを一変させたベゾスが、今度は地球の環境と宇宙開発に本気でコミットすることを「選択」したということは、もうAmazonじゃないし、今後彼のやることが私たちに何にも関係ないわ・・ということにはきっとなりえないだろう、と思うのです。
それどころか、ものすごい影響を与えることになるのではないだろうか、まだどんなものになるのかは凡人には想像もつかないけど・・・・ということは、きっと覚えておいたほうがいい気がします。
ところで
Amazonのロゴ、知ってますよね?
Amazonという社名は、アマゾン川からとったらしいです。
地球最大の川、アマゾン川。
今やアマゾン川以上に地球中をくまなく流れる大河となっているAmazonなのですが、
そのAmazonのロゴ、矢印が付いてますよね?
あの矢印、何の役割かということまでご存知ですか???
なんか、にっこり笑った口みたいに見えるな、程度の認識しかない方も多いと思いますが、
あれ、AmazonのAからはじまって、Zに辿りついてる矢印なんです。
マゾンには、「A」から「Z」、つまり全ての商品が揃っている事を意味していると同時に「顧客の満足を表す笑顔」が表現されている。
のだそうです。
プチAmazonトリビアでした。
posted by 英語担当 加純
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