人生を開く手がかり

こんにちは。藤吉です。

びっくりするほど早い梅雨入りとなりました。観測史上２番目に早いらしいですね。

ところで、雨と言えば「水」ですが、水は良いものでしょうか悪いものでしょうか？

この質問は私よくセミナーで使うのですが、実はこれ韓国ドラマの「尊徳女王」の中の主人公のセリフなので、ご存知の方もいるかもしれません笑

私はこのセリフを使って「水」って人の「感情」に似ているよね

という話をします。

水は雨になって穀物を潤して育ててくれますが、大雨が降り続くと水害を起こしてしまいます。そもそも生き物は「水」が無いと生きていけません。

つまり水は良いものでも悪いものでもなく、とても大切なものだけれどもコントロールできないと大災害を引き起こしかねないものです。

感情も同じで、「イライラしてはいけない」とか「怒ってはいけないとか」とか「泣いちゃいけない」とか子どもの頃から言われていて、このようなネガティブな感情は悪いものだと決めつけている人がいるかも知れませんが、そもそも、そんな感情がわいてくるのは人間なら当たり前で自然なことです。そして、楽しい気持ちやワクワクする感情を意識できずに過ごすことはとても辛いことです。

人間には【感情】はなくてはならないもので、そして、【感情】に「良い」「悪い」はありません。水が元々人間の身体の中にあるように、感情も人間の内側にいつもあります。天から雨が降るように、自然に湧いて出てくるものです。

けれどもうまくコントロールできないと大災害を引き起こしかねないのも水と似ています。

感情の場合は主に人間関係に大災害を引き起こしてしまいますね。

ムリに押さえつけようとしても、水は形を変えてパワーを増します。感情も同じです。

私はただ押さえつけるのではなく、むしろ意識してエネルギーに変えてやると良いと思っています。

水力は発電にも使えるように、感情は行動のエネルギーをアップすることが出来ます。

「イライラ」も「怒り」も、そのパワーに押し流されずに自分から利用する気になれば、通常ではできないようなことを成し遂げることもできるのです

スポーツの大会で審判のジャッジが不公平なときに、選手たちは「悔しさ」から通常以上の力を発揮したりします。

「怒り」のパワーを人に向けたり自分を押しつぶしたりするものにせず、自分を動かす力にすることだってできるんです。

とはいえ、やはり感情のパワーの中で最強のものは「喜び」だと思います。自分自身を動かす純度の高いエネルギーになるなあと実感しています。

セミナーでよく「最近あったうれしいこと、くすっと笑ったこと」などを話していただく時間を取るのですが、これがすっと出てくるようになると、めきめき成長が感じられるようになります。

また、先日は「自分の【好きなこと】をどこがどんな風に好きなのか、ものすご～く好きと言う感情を込めて」お話していただきました。

その時はこんなお題を出した私自身がびっくりするほど、それぞれの方の中心にある個性のパワーが突然開いてきたことが感じられた瞬間でした。

けれども、普通は単純な問いかけでは「好き」が見つからない、わからないという方が多いのです。

もちろん「好きなこと」そのものが大切なわけではありません。「何が好きか」に注目するのではなくて、「なぜ好きなのか」がポイントなのです。

自分の中をじっくり観察して、自分の中で何かが感情に蓋をしているのかどうなのか様々なアプローチをして探っていきます。そうして見えてくる物はとてもとても大切な自分自身の中心にあるものなので、時には簡単に言葉に出来ないものであったり誰にでも見せられるものではなかったりもします。

怒りも悲しみも喜びも、私たちの中の大切な宝物の手がかりです。

それは本当に大切なものなので、自分自身でさえ大切に扱わなければならないものだと思っています。

【感情】は本当に大切なものなのです。

そして人生を開く手がかりでもあります。

by　篠扶