藤吉です。
火曜日の加純先生のブログの画像はちょっとショッキングでしたね!
ガラナの写真を見た瞬間“ぎゃ~!”と叫びました。それにしても、あれを最初に食べた人は勇気がある人だったんですね。それにしても“閲覧注意”と言われると余計見たくなるのはなぜなんでしょう?
人が「気持ち悪いものに惹かれる心理」をちょこっと調べてみました。
そもそも、人間が何かを「気持ち悪い」と感じる感覚を持つのは、進化が関係していると150年前に進化論のダーウィンさんが言ったそうです。
私たちの祖先の人類の中で、腐ったものに嫌悪感を抱きやすいものが生き残って遺伝子を残し、大胆に口にしてしまった人は生き残らなかったのだろうという仮説です。
確かに、ぬるぬるしたものや排せつ物などは、なにかの病気につながるような菌が繁殖していそうで気持ち悪いです。この知識は、学校で学んだことや子どもの頃に周囲の大人に言われて身についたものだと思いますが、遺伝的な意味も確かにあるのかもしれません。
そんな命にもかかわる「気持ち悪いもの」にあえて興味を持ったり、食べてみようと思ったりするってどういうことなんだろうとますます思います。
多くの学者さんが研究していることによると、一つには「知る」ことが大切だからという説です。
気持ちの悪いものがどんな影響を与えるのか知っておかないと、もしその影響を受けてしまったときには対処できないからということ。
もう一つは人間の持って生まれた「問題を解決しようとする潜在的な傾向」が、グロテスクなものを気にせずにはいられなくさせているという説。
「問題を解決しようとする」傾向というか、そうしたい!って思ってしまう気持ちを心の奥底で持っているのが人間というわけです。へ~!と、ちょっと感心しました。
あと、他にもだぶん、「気持ち悪いけど良いことあった!」とか「食べたら良いことあった!」っていう経験も影響しているんじゃないでしょうか。
ガラナも滋養強壮にとても良い植物だそうですし、ナマコなんかもそうですよね。若い方はスーパーで小さく切られたナマコしか見たことがない方が多いかもしれませんが、あれの本体はかなりグロテスクです(笑)
納豆やチーズなどの発酵食品も、ちょっと食べられそうにない時期を超えて、とても栄養価の高い食品に変わります。
どう考えても、そんな成功例の陰には多くの失敗があったと思います。けれども人間はそんな失敗を経験していても、チャレンジしてしまう遺伝子?脳の働き?を持っているようです。
感情心理学と言う分野で、「快」「不快」を感じるのは、人間の脳の中でも別名爬虫類脳と言われる、最も早くに出来た脳の部分だと言われています。「不快」の感情が、次に発達した別名哺乳類脳と言われる部分で「恐怖」と「嫌悪」という感情に分化したとのこと。哺乳類脳と言うのは、肉食獣に狙われる危険を回避する働きを持っていたんですね。
それに対して、興奮、覚醒、注意、興味、好奇心といった脳の機能は大脳皮質と言われる最も新しい脳の部位に関係しているようです。
この脳の部位は思考・判断・計画・自己抑制・コミュニケーション、また、五感の発達ともかかわりが深いところです。
人間として進化していく過程で、興味を持ったものをやみくもに取り入れるのではなく、五感を使って検証しながら、計画を立てたり、深く考えたりして判断することができるようになったからこそ、「気持ち悪いものでも興味しんしん!」なタイプでも多くの人類が生き残ってこれたのかもしれません。
最近、子どもたちの「う〇こ」好きが評判になって、ミュージアムまでできましたね。
人間も他の生き物もどんどん進化しています。コロナの進化は困りものですが汗;、どんな新しい発見があって面白いことになるのかちょっと楽しみです。
by 篠扶
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