キャリア教育とプログラミング

　こんにちは。キャリアコンサルタントの藤吉です。

 

　「キャリア」と言う言葉は一般的にはあまり身近に感じない言葉だと思うのですが、子どもたちの学習内容に「キャリア教育」というものがあります。

　「子どもたちには、将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現するための力が求められています。」（キャリア教育：文部科学省 (mext.go.jp)　という観点で20年近く前から徐々に教育現場でも取り入れようという方向にあったわけなのですが、このところの社会のIT化流れの中で、キャリア教育とIT関連教育を結び付ける動きが出てきました。2020年度から小学校でもプログラミング教育が始まり、2024年度から大学入試にも採用されるということです。

　

　この頃の急速なIT化の動きは、ネットや機械に苦手意識のある方にはとても目まぐるしいものかもしれませんね。

　私はパソコン講師などをしていますが、実は完全文系人間で機械音痴だし新しいことも苦手です。こんな私がなぜパソコン関連の仕事につくことになったかと言うと、37年前勘違いして専門学校に入ってしまった（ワープロ習おうと思ったらプログラマーの学校だった）からなんですが(笑)、でもおかげでその後の人生にはあの「勘違い」が本当に役に立ちました。キャリアコンサルタントの更新やなんだかんだも全部ネット申請です。苦手意識があるものにはものすごくエネルギーを使うタイプなので、もしあの時勘違いしていなければと思うと、本当にぞっとします。

 

　これからはますますデジタルデバイド（格差）が広がりそうで心配です。
　今、もし苦手意識がある方は思い切って…「大丈夫！」って自己暗示をかけてでも、「勘違い」してでも使ってみるといいと思います。

 

　いきなりドーン！と進まないで(笑)、一歩一歩ですね。私小さい頃、いとこたちと田舎で川遊びや山歩きをしたんですが、その時はちゃんと細心の注意を払いながら楽しんでいたんです。ネットもITもそんな感じです。
　

　だから、子どもたちにはどんなにIT化が進んでも、自然とのふれあいは無くしてほしくないなあと思います。

　自然もネットも人も、同じように深くて沢山の情報があります。だからそこでの経験は、言葉ではなかなか表せなくて、ちょっと「カン」のような情報処理になってしまいます。

　教科書では学べないんですね。

 

　子どもたちに自然での体験が必要なのと同じように、子どもたちの世代にデジタルデバイドを生じさせないためには、今の子どものうちにITでの体験はとても必要です。それは、楽しみながらの子どもたちの成長の糧になるような経験である必要があると思います。

 

　実はアイキャリアビジョンでは5～6年前からプログラミング教育は子どもの「考える力」「問題解決能力」を伸ばす方策としてとても役立つと思って取り入れることを検討していました。プログラマーとして働いていた経験から、システム作りは決して一人で出来るものではないので周囲との協調性やコミュニケーション能力の育成という面でも子どもの成長に役立つ体験になると感じていたのです。

　けれど、一つ問題がありました。

　子どもの「論理的にものを考える力」を育てたり「うまくいかなかったときにもう一度やってみよう！」と挑戦したりできるためには、楽しんで自主的にやりたくなるような講習内容の組み立てや教材作り必要です。ですがそれが難しかったのです。

 

　ところが、昨年頃から様々な大手企業さんがプログラミング教育に参入し、子どもたちが楽しんで学ぶシステムを作ってくださるようになりました。

　そこで3月からアイキャリアビジョンでも、サイバーエージョントグループのキュレオプログラミング教室を始めることにしました。

　さまざまな企業様の教室システムの中で、この教室を選択した理由は

　①2024年度大学入試に沿ったカリキュラムであること。

　②低学年の子どもから参加できる丁寧な作りであること。

　③機械ものを作らなくても良いところ

　④月謝が他のところより安いこと

　⑤個別学習に対応しやすいところです。

　そして、何より楽しい！

 

　③に関しては、まず材料費などの初期費用が不要だということが一番ですが、いろんな子ども個性に対応することを考えると、機械づくりが苦手な子もいると思ったのです。

 

　アイキャリアビジョンのスタンスは、「個性を大切に伸ばしながら周囲の方たちも大切にできるように」と「可能性を見つめ続ける」「幸福感」を実感すること。

　これから出会う子どもたち、大人の利用者様にもそんなエネルギーを送れるように日々頑張りたいと思っています。

 

 

　3月から、体験会を実施します。よろしければ下記のボタンからお申し込みください。

by　篠扶