こんにちは。
キャリアコンサルタントの藤吉です。
以前に、表情のくせが顔の筋肉に影響を与えているという話を書きました。
コミュニケーションにもくせがあるなあと考えています。
以前とあるグループ活動の中で、しょっちゅう人の悪口を言う人がいました。どうしたものかと思っていた時に、友人がひとこと「あの人はあんな口なのよ!」と言いました。
なるほど、本人は気づいていないのかもしれませんが、そんなコミュニケーションのくせがついてしまっていたのでしょう。本来その人は「細かいことにも良く気づく」という良さを持っていたのかもしれないのに、それを表現する良いコミュニケーションパターンを知らなかったんですね。
ところで、また自分の話で恐縮ですが…
私、高校時代から付き合いが続いている友人が4人いるのですが、なぜかそのうちの3人がB型でひとりはO型です。そして夫もB型です。ちなみに私は両親兄弟ともども全員A型です。
もちろん、血液型を聞いたから友達になったわけでもなければ結婚したわけでもありません。後で友人たちの血液型を聞いて、「なんで?」と思いましたよ(笑)
そして、大人になって就職した会社がIT関係だったのですが、そこの社員もB型の比率が最も高く続いてOとAB型(どちらが多かったかは忘れましたが)A型は最も少なかったのです。日本人の人口比率からするとおかしな話です。
血液型で性格を判定するのは占い好きな方はともかく、一般的には科学的根拠はないとされてます。けれどもこの経験から考えるに、おそらく何らかの思考パターンとか行動パターンというのはあるんじゃないかと思っています。
私は、そのような人間関係の中に順応して、心地良いと思って数十年暮らしてきたわけです。
好き嫌いがはっきりしているから合わせやすいし、自分の意志を伝える必要があまりなかったのです。私はこのコミュニケーションパターンがくせになってしまっていたのかもしれません。
けれども、人生の途中で事務職に転職した時にそのパターンが通用しなかったときがあります。社内の皆さんは本当に良い方たちでとても良くして下さったのですが、私はどこか「困ったなあ」と感じてしまいました。気を遣ってくださっているのではないかと思うと、逆に気を遣ってしまい、気疲れしてしまうのです。
これまでは、私のコミュニケーションパターンの話でしたが、案外、誰にでもコミュニケーションパターンというものはあるのじゃないかなと思います。自分が自然に慣れ親しんでいるので、それが当たり前だと思ってしまっているような。
結婚や転職や退職、もしくは昇進といった、人の転機というものはコミュニケーションパターンの変更を迫られる場合が多いのではないかと思いました。
転機には、周囲の環境が大きく変わる場合が多いです。
これまで何でも話を聞いてくれていた人がいなくなったり、生活でも職場でも役割が変わることによって求められることも変わってきたりします。
そして、そもそも周囲にいる人のタイプがこれまでと変わるということは、今までと同じ話し方をしているにも関わらず周囲の人に通じないとか、誤解を生むことさえあるかもしれません。
そんな時に、単純に性格やタイプや価値観のせいにせず、コミュニケーションの長年のくせなのだと思えば、少しは気が楽になるのではないでしょうか?
くせならば気を付けて直すこともできるし、以前の環境ではそれが役に立っていたけれど今は不都合であるならば、感謝して手放し、新しい環境に即したくせをつけていけば良いのだろうと思います。
by 篠扶
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