アイキャリアビジョンのこれから

 

　昨年は未曽有のコロナ禍で、多くの企業が倒産したり人員削減をせざるを得ない状況になってしまいました。

　そんな状況になって、あらためて働く場所ってなんて大切だったんだろう！としみじみ思っています。

　どんなに意欲があっても能力があっても、その場所が無ければ、またはお給料を生み出すシステムが無ければ、それを活かすことができません。

 

　もちろん、自分で何かの仕事をして報酬を受けることはできます。一人でも自分の能力を活かして誰かのお役にたって報酬をいただくということも、とても素敵なことだと思います。

 

　けれども求人票を見るたびに、会社や組織というものは本当にありがたいものだとも思うのです。

 

　ひとりでする仕事には限りがあります。

　時間は誰にでも等しく1日24時間しかありません。認知の枠も一人ではなかなか拡がりません。

　仲間と行う仕事の成果は何倍にもなります。

 

　これは家庭も同じだと思います。　

　これからは組織も家庭も、役割にこだわるのではなく誰かに頼るのでもなく、私が私の出来ることをしてその場所を守っていくということを意識しないといけない時代になるのじゃないでしょうか。

　自分に出来ることを見つけてどんどんする。そして、できる事をもっと伸ばしたり増やしたりして仲間や家族のために使う。そうすることによって、社会のどんな情勢にも揺らがない強い家（場所）ができあがる。そんな気がしました。

 

　アイキャリアビジョンは昨年末に10周年を迎えました。

　揺らがない家どころか「こんなことでいいのかしら？もうやめよう…やっぱりやめよう」と揺れ続けた10年でしたが、おかげさまで気が付けば10年経っていました(笑)。

 

　これまでは個人の可能性と成長のお手伝いをすることに軸足を置いていたアイキャリアビジョンですが、今年は一歩進んで、社会での人々の居場所を強くするお手伝いをしたいと思うようになりました。揺れ続けた時間もお手伝いの役に立つかもしれません。

 

　アイキャリアビジョンは創立当時から、「個人の方々のご支援」「中小企業様のお手伝い」「新しい未来を築く子どもたちへのキャリア教育」という3本の柱を立てていました。

　これまでの10年、「個人の方々のご支援」を通じて成長させていただきました。

　今年はこれまでは実行できなかった「中小企業様のお手伝い」を具体化していきたいと思っています。

　もちろん、個人の方へのご支援もますます専門性を深めて実施していきます。

   

　これからも成長できるよう日々努めますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

理事長　藤吉しのぶ（篠扶）