日本では今日新しい総理大臣が誕生しましたね。
長年「政治離れ」が問題視されていましたが、わたしも含めこのコロナ禍で、政治が自分たちの生活に直接大きな影響を持っていることを実感し、行方を見守っていた人も多かったのではないでしょうか。
とても実務的な組閣が発表されました、そのイメージ通りにしっかり成果を出していただきたいものです。
そして、アメリカではただいま大統領選がまさに佳境に入ってきたところです。
日本の政治ニュースは最近だいぶ見るようになったけど、アメリカ大統領選のほうはまだちょっとねー。今トランプで、どうやらその相手はバイデンとかいう良く知らないおじーちゃんだ、ということはわかっても、それ以上のことはいまだよくわからない、という方も多いと思います。
今日はそんな方のために、とりあえず最低ライン、ここまでわかってるとアメリカ大統領選のニュースを聞いたときに、ちょっと意味が分かるようになるよ、というところを、長いアメリカドラマ鑑賞歴のおかげでアメリカの政治も少しわかるようになっている私が解説しようと思います(笑)
まずは、民主党と共和党について
アメリカは、二大政党制で
民主党 Democratic Party
共和党 Republican Party
この二つの政党からなっています。
民主党 Democratic Party と共和党 Republican Party・・
もういきなり迷子になりそうになってませんか?(笑)
大丈夫、それぞれのイメージを持ってもらうと覚えやすいのです。
民主党、共和党にはそれぞれのイメージカラーがあります。青と赤です。
まず、現政権の大統領はトランプさんですよね。
トランプさんは、共和党Republican Partyです。
トランプさん、何かと強烈な個性の方ですよね、強気ですぐ大きな声をだして怒鳴りそうなイメージがあります。
トランプさんの共和党のイメージカラーは「赤」です。
一方、トランプさんの前のオバマさんの政権は、民主党Democratic Party
オバマさんは、トランプさんと反対で、物静かな冷静なイメージがありましたね。
オバマさんの民主党のイメージカラーは、「青」です。
トランプが赤、オバマが青、
すごくイメージしやすくありませんか?(笑)
では、青と赤
それぞれの党の特性を見ていこうと思います。
青いオバマさん
有名になったのは「オバマ・ケア」ですよね。
日本のような、国民皆保険を持たないアメリカでは、自分で任意の医療保険に入る、またはしっかりした会社勤めなら会社の保険に入る、この二つのどちらかを選択していないと、いざ病気にかかった時に莫大な医療費がかかってしまいます。
今回のコロナ禍でアメリカの犠牲者数が多いのも、保険に入っていない人が多く、そもそも病院に行く習慣がない、というところが一因である、という見方もあります。
今、保険に入っていない人が新型コロナにかかって治療を受けたとすると、実費が500万円から800万円の医療費を実費負担することになる、という試算も出ています。
アメリカでは、新型コロナウイルスより、病院にかかった時の医療費のほうが怖い、という声もあり、また、このコロナ禍で仕事と同時に会社の保険もなくしてしまった無保険者の人口がますます増えているようです。
オバマ・ケアは、会社の医療保険に入れていない人が、民間の保険に入りやすい制度を作って、できるだけ国民皆保険に近づけよう、としたものでした。
国民みんなが保険には入れたらそれがいいじゃないか、と我々日本人は単純に思ってしましますが、オバマケアは良いことばかりではありませんでした。
今まで保険に入っていなかった人を保険に加入させることにより、今までより保険代が上がってしまった、
政府の財政負担が増えてしまった
そんなことに対する人々の不満を代弁したのがトランプさんでした。
そもそも保険加入を義務化することで「保険に入るかどうかを決める個人の権利を侵害する」という点もとても不満に思っている人も多くいました。
このように、国民みんなの面倒を政府がみましょう!という大きな政府を掲げているのが、青いオバマさんの民主党。
大きな政府を目指すと、当然税金がたくさん必要になります。必要な税金は、大金持ちからいただきましょう~~、という姿勢です。
当然、元々お金のない層はこちらを支持。
逆に、頑張ってビジネス成功したお金持ち層からは、がっつり税金持っていかれるので不人気です。
そもそも、お金持ちから富をいただいて社会に再分配、というシステムは「社会主義的」であり、アメリカの自由を否定するものである、という面においては、特に冷戦を経験してきた年齢高めの社会主義アレルギー層には所得を問わず嫌われがち。
その反対で、政府は小さくていい!税金はさげろ!というのが、赤のトランプさんの共和党。
そりゃそうですよね、トランプさんは不動産王の大富豪。せっかく儲けたのに税金たんまりとられてはたまったもんじゃない、というタイプです。そんなことをしたら、経済が委縮するじゃないか、という主張。
減税して規制緩和して経済成長を目指す。アベノミクスならぬトランポノミクス・富裕層優遇税制を掲げました。
Make America Great Again!です。
アメリカンドリームが実現しないアメリカなどアメリカではないのです。
富裕層は、わりと共和党支持の人が多めです。
ただし!
お金持ちが赤のトランプ共和党
お金ない人が青のオバマ(そして今回はバイデン)民主党支持、
と決めつけるわけにはいきません。
それは、オバマさんが黒人初の大統領だったように、青のオバマ民主党は、大きな政府で貧困層や弱者、中小企業の救済を目指しているため、社会的弱者である人種的・性的マイノリティは応援していかなきゃね、という姿勢なのです。
そして、その点に賛同する、意識高い系のお金持ち、たとえばニューヨークのエリートビジネスマンや、LAのハリウッドセレブ層などからの支持も集めているのです。
弱い立場の女性の権利の味方でもあるので、中絶も容認派。
そして、政府がいろいろ面倒を見るので、個人が銃を持つのはやめようよ、という層は青い民主党派に多い。
逆に、移民などのマイノリティ流入により仕事を奪われた!と主張する白人労働階級はお金は持ってないけど、メキシコとの間に壁を作る!と言った赤いトランプ共和党側を支持。
さらに、1970年に共和党が中絶反対を示したことで、聖書に書かれていることを厳格に守り、妊娠中絶は神の教えに反するとして反対しているキリスト教福音派、特に古風な考え方の層も赤の共和党支持です。
そして、政府に任せるんじゃない、自分の身は自分で守るんだ、という銃規制反対派の人たちも赤い共和党寄りが多め。
どうですか?
少しイメージができてきましたか?
大きな政府、税金高め、福祉手厚め、政府主導型、マイノリティ擁護、進歩的な思想、意識高い系、若い人多い、が青い民主党
小さな政府、税金低め、自由経済、信仰心あつめ、古き良きアメリカ万歳系、自分の身は自分で守る、お年寄り多め、が赤い共和党
です。
ものすごくあらくざっくりとまとめましたが、
民主党と共和党がそれぞれどんな党なのか、その知識があってニュースを見るとこれまでとは見え方が違ってきます。
なんだかいつも突飛なことを言っているように見えていたトランプさんの主張も、なるほど自分の支持基盤を意識した言動ね、と納得できることが増えてきますよ。
今後、アメリカ大統領選のニュースなど見るときの、理解の助けになればいいなぁ、と思いつつ・・
では、また。
posted by 英語担当 加純
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