「ダイバーシティ」という言葉をご存じですか?
なんかにぎやかで楽しい街かしら?って気がするかもしれませんが、スペルは"diversity"なんです、そう、city(街)とは関係ないのです。
diversityは日本語にすると「多様性」です。
最近、多様性の重要性がさけばれるようになった気がしますよね。
でも、多様性ってなんで大事なんだろう?という気がしませんか?
もちろん、人の在り方として、いろんな人がいていい、性的志向もそれぞれでいいし、多様な在り方を認めることによって、たくさんの人に対して優しい社会になれる、というのはわかりますが、それ以外に多様性を重視するべき理由、というのがこれまで私には実はよくわかっていませんでした。
英検1級の二次試験には自分の意見を2分間述べるスピーチがあって、そのテーマの中に「多様性の重要性」がたまに出題されることがあって、それを聞かれるとあまり意見が述べられないなぁ、とここ数年ずっと思っていたのでした。
しかし、今回コロナ禍に直面し、私たちは多様性の強さを目の当たりにしましたね。
たとえば、外食産業では、もともとデリバリーも併用でやっていたところは緊急事態宣言下でも完全に仕事をストップする必要がなくて、その後のデリバリーを充実させる体制にスムーズに移行できた、とか
もともと働き方としてリモートワークも認めていたところでは、オフィスワークからリモートワークへの移行がスムーズだったとかがわかりやすいところです。
生物世界も同じなのかもですね。
オーストラリアではコアラが減って絶滅危惧種になってきているのが問題視されています。
地球温暖化で、コアラが好むユーカリ内の毒素が増えていることや、ユーカリの生えている森林が減っていることが原因として挙げられています。
でも、もしユーカリを好むコアラのほかに、多様な食べ物、杉の木が好きなコアラ、その辺の雑草を好むコアラ、といろいろな種類がいたら、コアラの数はここまで減らなかったかもしれません。
多様性とは変化に対する強さなんだ、
ということが今回よくわかりました。
人は、似たような考え方の人間が集まっていると居心地がいいです。
職場も、似たような学歴や同じような能力の人が集まっていると居心地もいいでしょうし、その居心地の良さが仕事の効率をあげる側面も大いにあると思います。
でも、ひとたび何か思いもかけない大きな変化にみまわれたとき、同じような経歴、同じような能力、同じような思考の人間の集まりでは、実はとても弱いのかもしれません。
全く違う国で育って、違う文化・宗教観を持ち、違う経験をしてきた人々が集まっていれば、何かの思いがけない変化に対応するためのアイデアは生まれやすいのだろうと思うのです。
同じ意見の人同士の集団は、とても居心地がいいですが、そこから発展を生むのはなかなかむつかしいです。「これはこうだよね」「うんうん、そうだね」で終わってしまうからです。
「違う」人が身近にいるのは、ある意味ストレスだろうな、とは思います。でもそのストレスを一瞬ぐっと我慢して「なぜ違うんだろう」とお互い考えることで、何かが理解でき、そこから新しいものを生みだすことも多いのだろうと思います、そしてそれは、自分への理解も深めてくれるのだろうと思います。
私は全く門外漢でしたが、経済界にはそのような考え方はもともとあるみたいですね。
経済は人間が作るものだから、生物学の考え方を経済学にも応用しよう、というものみたいです。
ちょっと堅い話になってしまいましたが、
世の中がすべて計画通り予定通りに動くのであれば居心地の良い画一世界にのんびりいるのもいいかもしれません。
でも、ものすごーーーく想定外!なことが起きるのが世の中なら、多様なものを受け入れ、その違いと折り合いをつけながら、うまくやっていって常にいろんな選択肢を残しておくことが、生き物として生き残るための強さになるんだろうな、と思います。
英語担当 加純
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