暦的にはもう冬なのですが、気候は今がようやく秋ですねぇ。
文化の秋!
ということで、実家の母を連れて、「平成中村座・小倉城公演」に行ってまいりました。
私は、英字新聞を使った英語学習をしていた時に、たまたま平成中村座の2014年のニューヨーク公演がニューヨーク・タイムズ紙にAmaging!と絶賛されたというニュースを読んで興味を持ち、その後そのニューヨーク公演がTV放送されたのを観て、まさにAmaging!と私も感激!!それ以来一度は足を運んでみたいと思っていたのでした。
『平成中村座』は江戸の芝居小屋”にタイムトリップしたような時空を超えるエンタテインメント"というコンセプト。
小倉城わきの北九州民にはおなじみの勝山公園に、芝居小屋と小さな小さな江戸の町が再現されていました。
お客さんの年齢層は思ったよりも高く、うちの母と同世代?と思われる、特に女性がとても多くおられまして。
会場前のミニミニ江戸の町でお買い物をしていた時からうすうすその気配は感じていたのですが、芝居小屋の席についてすぐに「これは・・・!」と思う事態があちこちで起こっていることに気づきました。
それは・・・
「おばちゃんたちは、会話に"見ず知らずの人"と"知り合い"との境界線がない!!!」
「思ったより席が狭いですねぇ」とか
「椅子が板だからお尻が痛くなりそうですよね」とか
「あら、でも座布団は思ったより厚くていいですよ」とか
「ここからならよく見えそうですね」とか
「息子がチケットを取ってくれたんですよ」とか
「真ん中の後ろの席より、花道に近いほうがいいですよね」とか
「博多座の花形公演観に行ったんですよ」とか
「私も博多座で花道近くの席で観ました」とか
一緒に行った誰かと話すなら、内容も別に不自然じゃないんですが
え?でも2秒前まであなたがた、見ず知らずの人同士でしたよね????
というワタシ的驚き(笑)
気づけばそこかしこで同じ現象が起きてました。
びっくりするやら面白いやらでしばらくその様子を眺めていて、ふと思ったんですけど。
このようなマインド、英語を話すにはとても向いてるんじゃないだろうか!と。
英語は狩猟民族の言葉です。狩猟民族の場合には常に自分の方から動いて、獲物を捕らえる必要があります。
そして移動した先で言語の違う民族と顔をはち合わせします。すると意思の疎通が十分でなければ、お互い武器で傷つけあうことになるのです。なので、相手に対し自分はあなたにとって安全であるという宣言をする必要がありました。
なので、有名な話ですが「アメリカに旅行するときは、エレベーターで誰かと乗りあわせたら必ず挨拶をしましょう」と言われます。そして実際にエレベーターに入ってくる人たちはみんなhelloとかhiとか言います。中にはそのままスモールトークを始めてしまう人もいます。
おまけに、アメリカでは「思ったことを言わない人」=「何も考えてない人」とみなされがちです。
「控えめなだけで実は思慮深い人なのではないか」なんて勘ぐったり察したりしてはくれませんし、「沈黙は金なり」とか思ってくれません(笑)
狩猟民族の子孫である英語ネイティブの群れの中に入るときは「いきなり話しかけて変な人だと思われないかしら」とか
「今この話の流れの中で自分のこの意見は発言のタイミングとして適切か」とか「空気を読んで様子を見てから発言しよう」などと、農耕民族気質でぐずぐずと逡巡していてはダメなのです。
英会話において、日本人に難しいことのひとつが英語力以前に
「だれにでも気軽に大きな声で話しかけ」
「思ったことはすぐ口に出してみる」
「考えたことはすぐ伝える」
という、今まで身についていなかった習慣を打ち破ることだったりするのですが。
それ・・・・おばちゃんたちには楽勝かも(笑)
若いころに比べて単語とか覚えるの大変そう、というハードルは確かにありますが、それよりもっと大変な、英語を話す際のマインドセットみたいなところは、年を取ってからの方が楽々クリアできるのね、というこをと思った秋の一日でした。
posted by 英語担当講師 加純
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