桃栗三年柿八年 梅は酸いとて十三年

桃栗三年柿八年、

とは、まぁ何事も成し遂げるには相応の時間がかかるものだ、なんて時に使われる言葉ですね。

 

日本人の英語学習者業界では

「前置詞3年 冠詞8年」という言葉があります。

前置詞とは、ざっくりいうと、名詞の前につく in だの on だの at だの forだのっていうアレです。

冠詞、これまた名詞の前につく a だの an だの the だの、時には冠詞不要だったりもします。

 

前置詞は日本語にはない感覚なので、学習者にとって習得するのに3年はかかるし、冠詞においては8年はかかる、

それくらい難しいものだ、ということが言いたいときに使われる言葉です。

個人的には、冠詞に至っては本当にマスターするには、13年かかる梅なみなのではなんじゃないかと感じていますが(笑)

 

今日はその3年の方の前置詞についてです。

 

なんでそんなに難しいか、というと

スペルはとっても短くて簡単そうに見える割に

どちらも「感覚」とか「イメージ」というものを大きく含んでいる、というところが大きいんだと思います。

文化が違えば感覚が違う、

言葉は気持ちに引きずられるものなので、英語の気持ちのほうの理解ができてないと言葉がわからない。

 

実際にネイティブの人に、「この場合の前置詞は何を使う?」と聞いて、

一瞬考えて、toだね、あ、でも状況によってはforの時もあるし、、、でもこの場合はやっぱtoだよね・・

理由??まぁ、細かいこと気にしなさんなって!

みたいにあしらわれたことがあります(笑)

無意識に使い分けてるから、説明が難しいんでしょうね。

 

とはいえやっぱり気になるものは気になるし、

気になっちゃうと自信持って話せないし、

実際に前置詞の違いで意味が通じないことだってあるし、誤解を生むことだってあるし、

うーーーん・・と

なんとも悩ましい存在。それが前置詞。

 

では、前置詞は日本人にとっていつまでたっても絶対に乗り越えられない大きな壁か、というと

それも違うと思うんです。

なぜなら、やっぱり「感覚」とか「イメージ」の問題だからです。

 

英語が苦手な人でも、in ときくと、

なんとなく、"箱の中"みたいなイメージが浮かぶ、あの感覚。あれが大事なんです。

in以外の他の前置詞も「感覚」とか「イメージ」さえつかんでしまえば、この状況だと多分toじゃなくてforだろうな、

という推測ができるようになるし、覚えやすくもなるものなんです。

 

本屋さんに行くと、前置詞をイメージでとらえよう、というコンセプトの本は必ずおいてあると思います。

気になった方は本屋さんでさがしてみてください。

 

アイキャリアビジョンでも、前置詞のイメージを「気持ち」で理解していただきたいと思って

オリジナルの教材を作り始めたところです。

市販の教材は、どうもとっつきにくいというか難しそうに見えるものも多かったり

イメージ図に汎用性を持たせるために、簡素化しすぎて逆にイメージしにくくなっていたりする本も多いので

アイキャリアビジョンのオリジナル前置詞のテキストは、気持ちに寄り添いやすいように、感情移入しやすいように、イラストの得意なスタッフJさんにかわいいキャラクターをうみだしてもらいました。

まだまだ作り始めたばかりなんですが、こんな感じです。

出来上がるのはまだまだ先のことになると思いますが、鋭意製作続行中ですので楽しみにお待ちください。

 

そして最後に

「前置詞、むつかしい、面倒だしよくわからない」と思っているそこのあなた。

あなたに言いたい。

 

「前置詞3年冠詞8年」です。

 

あなたは、英語を勉強しだして3年以上継続できていますか?????

 

つい最近始めたばかりなのに、「前置詞がめんどうだから、英語むりー」とか思っていませんか?

 

その言葉、3年早いです。

「前置詞めんどうだしわからん」とかいう言葉は、3年間英語学習を継続してから言ってください。

3年継続できていれば、

「前置詞、時々混乱するけど、まぁなんとなく雰囲気でわかるわ」って言えてるはずです。

 

そして、アイキャリアビジョンオリジナルの前置詞テキストもお楽しみに♪

 

posted by 英語担当講師 加純