キャリア教育とは
キャリア教育は、高校や大学で行われる職業教育とは異なります。
- 職業教育とは:職業で必要とされる知識や技術を伝える教育
- キャリア教育とは:世の中と自分のこと、働くということ、家族や社会の中での自分の役割について考え、幸せな将来を築いていくことができるような発達をうながす教育
長引く不況の中で、将来に希望を見出せずにいる大人たちが増えています。そんな大人たちにならって、多くの大学生は幻想ともいえる『安定』を求めて『就活』に奔走しています。このような情報を日々見聞きしている子どもたちの心の中に育ってしまう『不安』は決して明るい未来を築く糧にはならないでしょう。
もとより、人生とは不確定なもの。トラブルをチャンスに、失敗を成功につなげる力は、
- まわりに振り回されない『自分自身』が芯としてあること―意志決定能力
- 他者を認めて受け入れ、自分自身も大切にできること―人間関係形成能力
- 自ら知識や情報を探し、身につけようとする意欲―情報活用能力
- 自分自身を知り、希望ある将来が描けること―将来設計能力
これらの力を、五感を使った体験や、友人と語り合うことで養っていく。これがキャリア教育といえるでしょう。
以下は文部科学省が掲げている、キャリア教育の概要です。
キャリア教育が求められる背景とその基本的な考え方
「キャリア教育の推進に関する総合的調査研究協力者会議報告書」(平成16年1月公表)より
キャリア教育が求められる背景
○ 少子高齢社会の到来、産業・経済の構造的変化や雇用の多様化・流動化
○ 就職・就業をめぐる環境の変化
○ 若者の勤労観、職業観や社会人・職業人としての基礎的・基本的な資質をめぐる課題
○ 精神的・社会的自立が遅れ、人間関係をうまく築くことができない、自分で意思決定ができない、自己肯定感を持てない、将来に希望を持つことができない、進路を選ぼうとしないなど、子どもたちの生活・意識の変容
○ 高学歴社会におけるモラトリアム傾向が強くなり、進学も就職もしなかったり、進路意識や目的意識が希薄なまま「とりあえず」進学したりする若者の増加
「キャリア教育」とは
「児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教育」ととらえ、端的には、「児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てる教育」とする。
基本的な考え方
学校の教育活動全体を通じて、児童生徒の発達段階に応じた小学校段階からの組織的・系統的なキャリア教育の推進が必要
出典:文部科学省リーフレット「キャリア教育の推進に向けて-児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てるために-」




